歌と音程と喉を開く方法のメカニズム
「何故音程はが外れたりするのか?」と尋ねられて、答えられる人がいるでしょうか?
「音程は脳でとるもの」と、まだ世の中は勘違いしています。でもその常識は間違っていますよ。もしそうならSony Musicで音楽プロデューサーだった私は、歌が上手い人でなければいけなかったからです。いえいえ、10歳の女の子の方が断然歌が上手い訳で…。これは、「音楽的知識や努力だけでは、歌は上手くならない」と言う証明だと思います。今までの歌の練習法は、足りなさ過ぎたのかもしれません。
ですから革新的なボイストレーニング方法が必要でした。
音程は「脳」の命令だけじゃない。
「脳」からの命令で「音程」と言う結果が導かれます。ですが「脳と音程」は単純でダイレクトな関係ではなかったのです。それに加えて重要なのは「気道と筋力と圧力」の関係です。歌は、「笛や管楽器」と同じものでした。
管楽器は空気の圧力で音程が支えられています。ここでは0圧力を基準としましょう。
- 基準圧力よりも+圧力が働いているときには、「音程」に影響はありません。
- 基準圧力よりも-に圧力が低下すると、「音程」は下がっていくのです。
皆さんも感覚的に分かりますよね。さらにここに脳の音程の命令が加わります。
歌が下手な人の歌い方は、「筋力で音程」を取っている。
- 皆さんは筋力で子音の音程を支えて歌っています。
- その後ろの母音では筋力が緩むので、-圧力による音程の低下の影響を受けています。
- 絶えず圧力の変化が起こっているものを、脳からの命令の筋力で補って歌っている状態。
- 大変なのでより上手に歌おうと努力すると疲れます。
喉を開く方法の歌い方は、「圧力で音程」を取っている。
- 呼吸器の気道をデトックスで開きます。(皆さんは詰まっています)
- 開いているので呼気はいつでも+方向の圧力のまま、抜けきってしまう状態です。
- +方向の圧力のまま、脳の音感命令を加えます。(筋力で音程は支えない)
- 筋力は音程を切り替える為だけに使われます。(笛の穴を押さえる指を切り替えているように)
次回は、喉を開く方法こそが喉を開く具体的な方法、について記事を書いていきます。