2016年1月、KISS MUSICは頭式呼吸によるスティールボイスを提唱しました。
スティールボイス・Steelvoiceの定義
頭式呼吸を用いて実用音域をE5前後に引き上げてしまうことで、C5あたりにあった換声点をメロディー外に消滅させ、男女ともに地声のみで高音域を歌えるようにする発声方法。

スティールボイスは読んで字のごとく、鋼の声(はがねのこえ)です。スティールボイスは地声のまま高音域を歌いきります。頭式呼吸で発声すると普段の声質のまま高音へ駆けあがるので、現代のロック・ポップスに最適な発声法と言えます。さらにこれをマスターするとミックスボイスも自動的に習得できます。世界の最先端の発声を望んでいる方々にオススメです。
ミックスボイスの定義からSteelheart – She’s Goneの検証〜スティールボイスの名前の由来まで
KISS MUSICはSteel heartのように鋼のような高音で歌える発声方法を研究して参りました。そしてSteelheartにあやかり、スティールボイス・Steel voiceと名付けました。
世界的に男性ハイトーンとして有名なSteelheartのShe’s Goneです。まずはこの曲の音域を日本の歌と比べてみましょう。

SteelheartのShe’s Goneは地声で平均D5ぐらいであり、瞬発的にはG5ぐらいまで達しています。一般的にはミックスボイスと呼ばれる方も多いと思います。ただロックの1970年代から続くハイトーンボーカルのスタイルと、2000年頃から認知され始めたミックスボイスの歴史背景にどうしてもズレがあるのです。さらにKISS MUSICには頭式呼吸などの独自な方法論が確立されているので、スティールボイスと分けさせて頂きました。スティールボイスをマスターできると後は力が抜けて行くので、ミックスボイスも同時にマスターできます。
ミックスボイスの定義と照合すると、Steelheartは地声であると言う証明。
ミックスボイスの定義 | Steelheart |
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喚声点は残る。 | 喚声点はメロディー外に消滅している。 |
地声は力んだ声でミックスボイスは力みが少ない声 | 力んで歌っているので地声です。 |
男性がミックスボイスを使い始めるライン= C5前後 | C5のはるか上のG5を地声で歌っています。 |
1990年代以前はミックスボイスは知られていない | 1970年代からハードロックにはハイトーンボーカルのスタイルです。 |
2000年から電子掲示板から普及した。 | 1990年の作品ですから。 |
SteelheartのShe’s goneはまだミックスボイスという概念がない時代から続くものです。そしてハードロックやヘビーメタルは伝統的に基本地声でハイトーンを歌うことに長年挑戦してきた歴史があります。そちらを尊重する意味において、あえてスティールボイスと分けさせて頂きました。
どんどん高い声の自己記録を塗り替えていくのは楽しいです。今まで出なかった音が何ヶ月かすると力が抜けて楽に出せるようになっていきます。頑張りましょう!