渋谷 シアターコクーン「太陽2068」
先月出演者の御招待で、「太陽2068」というお芝居をシアターコクーンで見てきました。
SONYを離れて10年振りの渋谷です。
マネージャーさんいわく、「チケットが足りなくて争奪戦になっているので、必ずいらして下さい」とのことでした。
大人気のお芝居です。
関係者受付でチケットを頂いて席を探すと、前から10列目の真ん中で、最高の席をご用意して頂きました。
私なんかに…、恐縮です。
綾野剛、成宮寛貴、前田敦子、中嶋朋子、大石継太、横田栄司、山崎一、内田健司、六平直政、伊藤蘭。
私はテレビで活躍しているプロの俳優さんのお芝居を見るのは、実は初めてなのです。
どんな発声をされているのか、興味津々で出かけて行きました。
「太陽2068」はSFのお芝居です。
旧来の人間は遅れた人種で、貧乏に暮らしています。
彼らは「キュリオ(骨董品)」と呼ばれています。
それに対し新種の人種は「ノクス(夜に生きる人)」と呼ばれています。
太陽の下では生きられないので、夜に活動します。
その代わり頭脳明晰で若い肉体を維持でき、豊かな暮らしをしています。
要約するなら「太陽2068」は、昼と夜に分かれてしまった未来に強く若い肉体を手に入れた新人類と、普通の旧人類の対立のお話でした。
舞台でSFを再現する為に、相当凝った演出がされていましたよ。
旧人類が暮らす古い農村の村からお話はスタートするのですが、お話が展開すると、なんと床が無くなってしまうのです。
その村の地底から現れたのは、新人類が暮らす未来の生活でした。
その2層社会を舞台で再現しているのですから、ビックリしますよね。
舞台の発声
それでは発声の話に戻りますが、私は「声が見えてしまう」のです。
シアターコクーンの舞台で、音声をマイクで拾っているようには感じらませんでした。
なのでどこから発声しているのかダイレクトに見えてしまいます。
ベテランの俳優さんほど口から、いわゆる舞台演劇の発声をされていたように見えました。
いわゆる舞台演劇特有の発声法、いわゆる腹式呼吸ですね。
マイクを使わずに後ろのお客様にも聴こえることを目的としています。
今回ご招待して頂いた俳優さんに尋ねたところ、俳優の世界ではウォーミングアップで「リップロール」とか、皆さん行っているとおっしゃっていました。
そして特に舞台は意識して、低く低く発声を心がけていらっしゃるそうです。
ようするに、舞台、テレビドラマ、それぞれのシチュエーションに合った発声に切り替えてらっしゃると言うことです。
さすが本当のプロですよね!
そうTPOに応じて発声も変わるのです。
実は当たり前のことで、誰でも自然に切り替わるものです。
だけどボイストレーニングの世界は、歌も舞台演劇も声優もナレーションも、全て腹式呼吸の古典的発声法1つで押し通しています。
なぜかと言うとボイストレーニングと言えば、腹式呼吸のベルカント唱法しか無かったからなんです。
ですがもうポップス・声優さん専用のボイストレーニング「共鳴ボイトレ法」を、KISS MUSICが開発しています。
ポップス・ロックや声優さんの現代的発声の「共鳴ボイトレ法」は、腹式呼吸のベルカント唱法を応用したボイストレーニングとは正反対ですよ。
プロに成る為には
皆さんはこの俳優さん達と「同じ人間」だと勘違いをされています。
残念ですが「外見は同じ人間に見えても内部構造が違う」ので、条件の違ってしまっている人間です。
特にシンガーの場合は明らかです。
大抵選ばれてプロになれるシンガーや俳優さんは、健康で美しい人間です。
そう、副鼻腔炎や蓄膿症など、あまり縁の無い健康な人達なのです。
これが本当にプロに成る条件です。
なので「共鳴ボイトレ法の頭式呼吸」が生まれました。
腹式呼吸などを行っていると、頭部の空気の知覚が奪われて行き、歌の呼吸が出来なくなってしまいますよ!
久々現場の雰囲気
舞台が終わって楽屋裏に遊びに行きます。
ステージの裏側って懐かしいなと思いながら…、現場の雰囲気が漂っています。
音楽の舞台とは違い、キャストそれぞれに個室が用意されていました。
入り口には俳優さんの「名前入りのれん」がかかっていて、歌舞伎の楽屋みたいだななんて思っていると。
「お!大竹しのぶさんだ」、とか…。
招待して下さった俳優さんに、丁寧にお礼を言って帰って来ました。
プロの現場って楽しいな!








