リードのベルカント唱法とポップスは正反対の発声方法です 2
メジャー経験
Sony Musicで働いていた頃は、芸能スクールさんやボイストレーニング教室さんにお会いする機会が多くありました。お蔭様で羽田から飛行機で出張です。到着してレッスン場に入ると審査員のテーブル、そして必ずペットボトルの水が用意されています。いつもこの景色を見て違和感を覚えていましたね。「そんなに自分やスタッフは偉くないよ、Sony Musicが偉いんですよ」、と…。でもスクールさんからすると、失礼の無いように気を使って頂いた結果です。ありがとうございます。
さあ審査が始まります。一人目の女の子が歌い始めます。最新のヒット曲をお腹から声を出すように…。すぐに私は「ああ、今日はあと30人これが続くのか」とガッカリしてしまいます。私もメーカーに勤める人間ですから、スクールさんや生徒さんに失礼の無いよう、最大の気配りでコメントをして行きます。疲れます。多分生徒さんは、ボイストレーナーの先生の言うとおり頑張って歌おうとしていただけです。でも腹式呼吸で歌われてもね…。
研究熱心な人程、腹式呼吸とか言われますが、腹式呼吸を使った発声は、古臭いのです。失礼!本格的な歌い方なのです。だから最新の個性を尊重するポップスには向きません。そしてメジャーではボイストレーニングが必要なアーティストはめったにいません。元々歌えてる人だから、ボイトレより作曲とか、もっと創作活動をさせています。
当時は、まさかオペラ(声楽)にベルカント唱法というものがあって、ポップスのボイトレに行われているなんて夢にも思っていませんでした。きっとクラシックの発声を基にして、ポップス向けに改良されたボイストレーニングが行われているのだと、勝手に良い方に勘違いしていたのです。メーカーの人間は今でも勘違いしてると思います。まさかベルカント唱法そのままだったとは…。
※全てのスクールさんがそうではありません。
驚きました
業界にいる頃からボイストレーニングに対し、妙だなと感じていた私は、「ポップスに対応できるボイストレーニングは、実はまだ生まれていない?」と疑い始めていました。当時のボイストレーニングの教本は、メジャーを知らないクラシック系の人が、ポップス向けに書いた物ばかりだし。著者のプロフィールを読むと、音楽大学の声楽家卒業でコンクール優勝とか書いてあります。メジャーの世界では、コンテスト・オーディション・ライブイベントと呼んでも、コンクールと呼ぶイベントはありません。そんな時に「声が見える」ことを発見してしまったのです。
私はそんな発見ができて運が良かったと思います。ベルカント唱法やドイツ唱法、フランスオペラに一切影響されず、1からポップス専用のボイストレーニングを研究開発できたのですから。ですが世の中がベルカント唱法を行ってると確証を得るまでに、発見から9年もかかりました。掲示板で書き込んでいる説明には、「ミックスボイス・ヘッドボイス・声区やら腹式呼吸など、etc.、」の「Key word」が当たり前に使われています。当たり前すぎて、私もボイストレーニングってそういう物かな?と思い、気づかなかったのです。では何故気付いたかというと、私がいつでも出版できるようにと「共鳴ボイトレ法」の執筆を完了した時でした。
「共鳴ボイトレ法」の解説に、「ミックスボイス・ヘッドボイス・声区やら腹式呼吸など、etc.」、一般的に使われるオペラのボイストレーニングの「Key word」は必要が無かったのです。ベルカント唱法とポップスは正反対なので、引用できる「Key word」が無かったのかもしれません。だから気付いたのです。「あ!違う!声楽を、ポップス用にアレンジしてボイストレーニングをしているのでは無い。ベルカント唱法そのままだ!」と。
では何故「ポップス用にアレンジされたボイトレ」だろうと、勘違いしていたのかと言うと…。「ポップスボイストレーナーを育成する為にベルカントが利用され、ベルカントは陳腐化していただけ…」これを良い方に勘違いしていたのです。まさか「ポップスにオペラのボイストレーニングがそのまま行われていたなんて」、夢にも思いませんでした。皆さんだって気付かなかったでしょう?。
その後、某ボイストレーニング教室のインストラクター育成現場の実情を知りました。ポップスにオペラのボイストレーニングを基本としていることが問題なのです。江戸時代前の発声方法は、現代に通用しません。
※詳しくはこちらををご覧下さい。
「ポップにオペラのボイトレは正反対、何故 東京 KISS MUSIC 以外のプロが言わないのか?」







