トレーニングの目的は蓄のう症・副鼻腔炎の症状改善

ボイトレblog(新宿・渋谷・池袋)

今回は、私が生徒だったころに見聞きして、今でも印象に残っている言葉を2つ紹介します。

同じように今東京ボイトレ法を習っている生徒さん、これからボイトレを検討されている方の参考になれば、と思います。

もっとあるんだ

一つ目は、「もっとあるんだ」です。

この言葉は、東京校に通っていたころ、山下先生がおっしゃった言葉です。

意味合いとしては、「今の状態に満足せず、この先にもっと新しい感覚があるんだと思ってやってください」という風に理解しています。

この言葉は東京ボイトレ法のトレーニングに向かう姿勢を非常によく表していて、私も今でも心がけています。

 

レッスン中に私たちトレーナーは「いいよ、いいよ!」とか、「上手にできてるよ!」とか声をかけることがあると思うのですが、それはあくまで、トレーニングの注意点が押さえられていて、やり方は合っているという場合が多いです。

東京ボイトレ法のトレーニングは、正しいやり方で行うと、やればやるほど新しい感覚が出てくるものです。

最初はターゲットにしているポイント近くの固まっている筋肉に負荷を感じますが、何度も繰り返し負荷をかけるとその筋肉がほぐれ、柔らかくなります。

柔らかくなった筋肉は、最初のように負荷を感じなくなり、その一つ外側や奥側の固まった筋肉に今度は負荷を感じるようになります。

このように、効いていると感じる場所はどんどん変化していきます。

この感覚が変化していく際に、やり方が合っているのか不安になる生徒さんもいると思います。

ですが、それでOKなのです。

変化する感覚を受け入れ、その変化を楽しみながら、さらに新しい感覚が「もっとあるんだ」と思って、安心してトレーニングを進めてください。

トレーニングはトロッコ

二つ目は、「トレーニングは坂道を上るトロッコのようなもの」です。

この言葉は、とあるピアノレッスンのサイトで目にした言葉です。

坂道を上るトロッコは、放っておくと転がり落ちてしまいます。

その場に居続けるだけでも、力が必要です。

落ちるのは一瞬ですが、元の位置に戻るのは大変だし、そこからさらに前進するとなると大変な労力が必要となります。

確実に前進を続けるためには、継続して取り組み続けることが一番大切だということを教えてくれた言葉です。

これも今でも心に刻まれている言葉です。

 

とはいえ、通学、通勤しながら毎日欠かさず取り組むのはとても大変です。

そこで、当時は私なりに継続の定義を「一度止めてしまっても、必ずまた自分の意志で再開する」にしていました。

再開される限り継続されているものとみなして、ちょっとスキップしてしまう日があったとしてもあまり気にせず、長期的に見て継続されている状態を念頭に取り組んでみてはいかがでしょうか。

継続を止めない限り、必ず結果はついてきます。

再開するきっかけとしてレッスンを利用するのもアリですね!

東京ボイトレ法は蓄のう症・副鼻腔炎を改善する目的

そして、トレーニングを行う上で忘れてしまいがちなのが、東京ボイトレ法は「蓄のう症・副鼻腔炎の症状改善が目的」であるということです。

みなさん歌を上手に歌いたくて、レッスンに通ったりトレーニングに励んだりしていると思います。

でも歌とトレーニングの間に「蓄のう症・副鼻腔炎」という上手に歌うことを妨げている原因があることを忘れないでください。

東京ボイトレ法のトレーニングは直接的には「蓄のう症・副鼻腔炎の症状の改善」のために行っているのです。

「トレーニングをすれば歌が上達する」ではなく、「トレーニングをすれば蓄のう症・副鼻腔炎の症状が改善される」、そして「蓄のう症・副鼻腔炎の症状が改善されれば歌が上手に歌える」のです。

「蓄のう症・副鼻腔炎の症状の改善」こそが歌の上達につながるのであり、東京ボイトレ法はあくまで蓄のう症・副鼻腔炎の症状改善のための「手段」なのです。

このことをついうっかり忘れてしまうと、こんなトレーニングが歌に役立つのか?と不安になったりしますのでご注意を。

人体の変化は想像以上にゆるやか

現代はIT技術等が発達し、とてもスピードの速い時代ですよね。

なので、ボイトレにも即効性を期待される方も少なくないでしょう。

ですが、みなさんは生身の肉体を使ってトレーニングを行っています。

生身の肉体は、パソコンのように何かを入力すればすぐ正しい答えが返ってくるというものではありません。

例えば、筋トレやダイエットを想像してください。

1日やっただけで、すぐマッチョになったりスリムになったりするわけではないですよね?

また、極端な方法論はリバウンドの原因になったりして、結果的に始める前より後退してしまうこともあります。

蓄のう症や副鼻腔炎の改善にも同じことが言えます。

毎日継続して取り組むことで、少しずつ改善してくるものだということを理解しておくと、無駄なストレスを抱えなくて済みます。

 

継続するコツは、日常生活のルーチンの中に上手く取り入れて、習慣にしてしまうことをお勧めします。

朝顔を洗う際や、夜お風呂に入ったついでに鼻のケアをする習慣をつけると、いつの間にか鼻のとおりが良くなって歌いやすくなっていることでしょう。

田村

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