Doom(ドゥーム)アンビエント・メタルがやってきた!
昨日はつくば校にシアトルから突然の来訪者がありました。Doom(ドゥーム)という音楽ジャンルの立ち上げメンバーの一人、BASSプレイヤーのスチュアート氏です。ヨーロッパツアーも大成功を納め、ファンが日本に来てたことを知ったら驚くでしょう!キーボーディストの粟屋氏が、彼に筑波山を見せてあげようと、案内がてら立ち寄ってくれたのです。落ち着いた紳士でしたね。感じるのですが、ちゃんと音楽をやってきたミュージシャンて、紳士淑女が多いと思います。
粟屋氏からのスチュアートの紹介
参加していたバンドは Sunn O))), Goatsnake, Burning Witch, ASVA, 現在は The Poisoned Glass というユニットで今年ヨーロッパツアーもやっていた。 とにかくコアな世界なんだけど、Doomというくくりも広くて、彼がやっているのはドゥームアンビエントというか、メタルとは異なる世界。 LAの有名なミュージックスクールで学んだベーシストなんだけど、現在はベースだけではなくチャーチオルガンとかも自宅に所有していて、彼独自の音楽の制作をやっている。 昨日も、筑波山神社の神々しい雰囲気にとても感動して、自分の創造性・芸術性の中に、一生忘れられない感銘と経験を得たと言っていました。
音楽で分かりあえる
早速ですが彼に、「作品を聴かせて」とお願いしたら、こちらの作品を紹介してくれました。彼は、「誰もやっていない、無いものを作ったんだ!」と言っていました。素晴らしい!Only One!だよね!
これは演奏するのが難しいです!速弾きとか、チョッパーBassとか、ポップスもそうだけど、音楽を極めていないと、これはできない。この音楽のカッコ良さが分からないと、作曲もできないし。無いものを作るか?!…、それが本当のクリエイティブだよね!
人って、初めから目指すところが低いとそこまでしか辿り着けないでしょう。より遠くのゴールをイメージできた者だけがたどり着ける場所があるよね!スチュアート氏に脱帽です。
私はどうなの?
私自身もポップスを壊そうと音楽をやってきた人間です。音楽理論なんて無視していました。それを越えようと、新しいことに絶えず挑戦していたのです。そして33歳の時、作品づくりを止めました。日本で売れる音楽を作るのは、私が目指すところとは違うと感じてしまったからです。能力の7割で作った作品を評価されても、決して自分自身の満足は得られないことを、身をもって知ってしまったからです。商業音楽にコビナイ、自分の限界を探る音楽こそが本当の音楽だと初めから分かっていたのに…、使命が果たせていません。
私のミュージシャンとしてのアイデンティティーはボーカリストだと思っています。だけどヘタッピだったのです。作詞・作曲・編曲は努力でなんとかなりました。Sony Musicで音楽プロデューサーをやらせてもらう程までにね。だけどどんなに努力しても歌だけは上手く成らなかったのです。だけど自分自身を満足させるOnly Oneの音楽を制作する為には、もう自分で歌うしかないのです。だから研究してポップスのボイストレーニングを作りあげました。世界が気づいていないOnly Oneの方法です。「東京ボイトレ法・喉を開く方法」。大丈夫!全て解ったから!
私は「全て解った!」と言いました。11年間研究してきて、初めて使ったフレーズです。
スチュアートに会えて
私は「無いものを作ったんだ」と言うスチュアートの目を見た時こう感じてしまいました。どうして今この時、彼に会ったんだろうと?純粋に本当のことに挑戦している人間にはかなわない…。私もそうありたい…。死ぬ前にやらなけらばいけないことがある。それが使命なんだ。ありがとう、粟屋氏!スチュアート氏!
あー、初めからアメリカ人で生まれていたかった…。