腹式呼吸は歌の基礎じゃない?オペラの基礎だった!

ボイトレblog(新宿・渋谷・池袋)

  • 健康法の「ヨガ等」から始まったならキリストが生まれる3000年前?
  • これから説明するイタリア・ベルカント唱法(声楽)から始まったとするなら400年ぐらい前?日本はまだ江戸時代前です。

腹式呼吸のルーツを「健康から始まったのか?歌から始まったのか?」、誰も断定することができません。何故なら古すぎるからです。本当は腹式呼吸を指導している方々の責任で、社会にその「ルーツがしっかり説明されているべきだった」と思います。何故誰も明かしてこなかったのか…?ポップスには矛盾していたからです。ここでは歌のイタリア・ベルカント唱法を中心に説明していきます。

オペラのベルカント唱法と検索すると? 声楽を伴奏する管弦楽の編成も、演奏される会場の大きさも次第に拡大されて行き、歌手にはますます巨大な声量と、管弦楽と渡り合うような劇的で強靭な声が求められるようになった。これに対応するために、従来の実声とファルセットの融合によって生み出される軽やかな声ではなく、力強い表現の可能な実声を中心とした発声への転換が促進された。また、吸気によって拡張した胴回りを呼気の際にも維持して、横隔膜の緊張を持続させることで反射的に声門の閉鎖力を高めようとする、いわゆる「横隔膜の支え」と呼ばれるような現代声楽に特徴的な呼吸法も、こうした中から生まれてきたと考えられている。

腹式呼吸と検索すると?発声法の研究で大きな影響力を持っていたフレデリック・フースラーは、「腹式呼吸」「胸式呼吸」「側腹呼吸」「肋間呼吸」などのように型や方式に分類された呼吸法は、〜省略〜不完全で不自然な呼吸法であり、呼吸をそのような型や方式に分類することや、意識的に行われる機械的、方式的呼吸法はすべて声楽の発声にとって有害である、という見解を示している[7]。

nodoフースラーは腹式呼吸を「有害だ!」と言っていましたが、私は研究した結果、腹式呼吸は「危険だ!」と言っています。このような強い言葉になってしまったのは、みなさんの健康を心配してのことです。現代は本家オペラの世界でも、腹式呼吸を否定する声が大きくなっていることを再度確認して下さい。

多くの肯定派はポップスのボイストレーナーさんです。但し彼らはベルカント唱法を応用しているだけなのです。例えば喉を開く方法の説明で、「軟口蓋を上げる、あくびの状態」などと本気で指導されています。そんなことをしたら「オペラのような野太い発声になってしまわないの?」と、誰もが不信に思うレベルの間違いです。

腹式呼吸のルーツのまとめ。

登場人物B

腹式呼吸はオペラ特有の発声目的の呼吸法だったということです。そこからアメリカのブロードウェイミュージカルへ。さらに世界の東京ボイストレーニング教室へ伝播していったみたいですね。何故ならアメリカの有名ボイストレーナーさんが自ら、「From Opera to Rock Jazz to Pop or R&B」と、ホームページではっきり宣伝されています…。

これは、「ポップスと声優向けのボイストレーニングは世界的にまだ誕生していなかった」という証明になります。ポップスやロックとは畑違いのクラシック系の方が、世界に広めたという証拠だからです。ボイストレーニングに対し、「何かおかしいな」と感じていた理由がここにありました。ちなみにエレキギター教室ではこのような不信感はないはずです。「ちゃんとロックを指導しています」よね。

それでは質問します。「400年前(江戸時代前)のベルカント唱法の腹式呼吸で、ONE OK ROCKや西野カナさんの最新ヒット曲を歌えるようにがんばろう!」 と指導されたら、あなたにはどう聞こえますか・・・?

ここだけ読めばボイトレの謎がすべて解ける!

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