1. オペラとポップスのボイトレの違い1
  2. オペラとポップスのボイトレの違い2
  3. 声区? チェスト・ミドル・ヘッドボイス【ポップスには嘘】

日本のクラシック界はイタリア・ベルカント唱法を主流としています。こちらは本国イタリアから正規に導入されている本物です

ポップスのボイストレーニング業界で指導されているものの主流は、こちらもイタリア・ベルカント唱法と言うオペラの発声方法ではあります。但しポップスでは50年ぐらい前からニュヨーク・ミュージカルのボイストレーニング教室(ブロードウェイ)から世界に広まったのかもしれません。イタリ語の発声法がアメリカ経由で広まっていることにも気づいて下さい。メジャーのプロの現場からフィードバックなど1つもされておりません。

あなたが目指すアメリカのメジャーのプロの世界から広まっていないこと、そして畑違いのクラシックの方が広めてしまったことを確認して下さい。

リードのベルカント唱法

ベルカント唱法 日本では特に90年代頃から(?)ポップスのトレーナーなどにも使用されるようになり一般にも広まったようだが、その多くがコーネリウス・リードの著書「ベルカント唱法」の解釈を踏襲するものである。voce de finte や messa di voce 等ベルカント特有の言葉の意味も同様で、これらは「リードのベルカント」と呼んで分けたほうが無難ではある。 引用元: ウィキペディア

本当のクラシックの方が「ポップスのベルカントとは分けて欲しい」と、わざわざ書いている気持ちが分かりますか?

オペラは矯正、ポップスは個性、相反する価値観

オペラは譜面を重視します。ですから人間が譜面に書いている音を出せるように、楽器のトレーニングで歌えるようにする目的で発達してきたのかもしれません。多分管楽器などの練習法も腹式呼吸を基本としていますから、その辺りの流れかもしれませんね。腹式呼吸は筋力の矯正が伴うので個性に影響を及ぼしますが、オペラの志向性や価値観に整合する方法で行われています。なので当然オペラでは矛盾していません

ポップスやロックは「個性」を重視します。ポップスを志す人間なら「個性に影響するオペラ」を応用して、ポップスのボイストイレーニングを開発することは絶対にできません。よってポップスをオペラの概念で指導することは矛盾しています。この相反する難題を誰も解くことができなかったから、世界的にポップスのボイストレーニングを開発できなかったのでしょう。

オペラの大声量とポップスの小声量のボイトレの違い

イタリアオペラ(声楽・舞台演劇)はマイクなしで、楽団の音に負けないよう大声量で歌う目的の発声法です。その為に「お腹で支える」などの技術が発達してきたのでしょう。但し筋力の緊張は必ず「個性に影響」を及ぼしてしまいます。素人の私達から見るとオペラ歌手の方々は、「いわゆるオペラ歌手」にみえませんか?太めの低い声の発声になります。そしてもし「お腹で支え」ながら高い声で歌うとしたら、裏声を使わないと出しにくいのではないでしょうか。

それに対しポップスはマイクを使った小声量の発声です。そこから沢山のアーティストの個性が生まれました。ポップスのオーディションの審査で一番重要視されることは「個性的であること」です。私達審査員は「オンリーワン」のあなたを探しています。もしオーディションでミュージカルのような歌を歌われたら、残念ながら合格できません….。オペラをポップスに応用すると、生徒さんのニーズと反する結果となります。声優・ミュージカルもマイクを使うので、近年はポップスの志向性へ近づいてきているのです。