頭式呼吸のページを是非ご覧下さい。ボイストレーニングの秘密・前提条件を公開してあります。

亀田音楽専門学校の番組内でTERUさんは、「ミックスボイスよりも地声のハイトーンボイスの方が難しい」と言っておりました。KISS MUSICと同意見です。さすがプロですね!

ミックスボイスの基本

閉鎖が弱いので、イタリアオペラ、ドイツオペラのような大音量を出すにはあまり向いていないクラシック音楽では教会音楽等の他、音量による迫力よりも繊細な表現や流麗なフレージングが重視されるフランス歌曲や19世紀後半以降のフランスオペラの歌唱にこの方法を用いながら声をホールに響かせる歌唱技術の伝統があり、20世紀のフランスを代表するバリトン歌手カミーユ・モラーヌ(Camille Maurane)ジェラール・スゼー(Gerard Souzay)などにその例が見られる。

ミックスボイスのルーツはフランスオペラだそうです。その代表は2人とも男性だったということが重要です。私は今までYoutubeで2人の歌い方を聴いてみましたが「どこがミックスボイスなの?」か全く分かりませんでした。素人耳には普通にクラシカルな歌?みたいに聴こえてしまったのです。実はポップスの頭で聞いていたから分からなかったのです。オペラの頭で聴かないといけなかったのですね…。

それはイタリアオペラの大声量に比較すると、「繊細な表現や流麗なフレージングが重視されるフランス歌曲」ということになるのです。フランスオペラは、私達がオペラとイメージする大声量のイタリアとは違うものなのです。ですから「繊細な表現」という意味で「ミックスボイスが使われていた」と言うことになるそうです。

YouTube ジェラール・スゼーです。

31:08あたりから聴いてみて下さい。31:35秒で地声から裏声に変化しているのが分かりますか?

他に特別な歌唱が聴こえないのでこれがミックスボイスかも?という前提で説明します。

この技法は大声量のオペラの感覚では繊細に聴こえるかもしれませんが、フランスオペラよりももっと小声量で繊細な歌い方のポップスでは、別に普通に聴こえてしまうものです!普段カラオケで皆さんも裏声に切り替えて歌ったりしますよね!その方法が本当のミックスボイスだと思います。オペラでは特別な技法に聴こえても、ポップスでは普通の歌い方です。ルーツを知っておくことは大切だと思います。

C5 前後の 1 オクターブのあたりの高音域を、起声がしっかりした話声的な声で歌うことをミックスボイスと呼ぶ人も多い。

意味としては、頭声(ヘッドボイス)、アクート、ジラーレ、ヴォーチェフィンタ、シャウト、フランジリンボイス、ミドルボイスといった実声で高い声を出す技法を含んでおり、それらの代替用語あるいは総称のように使われている。裏声(頭声区)で地声のような音色の特に低い声を出すという解釈(ファルセットインペットに同じ)もある。

元は地声からファルセットに変わって行くものがミックスボイスだったけど、現在は正反対の「高めのKeyで歌ってるアーティスト全てをミックスボイス」という風潮へ変わってしまったようです。もともと2000年頃から電子掲示板で流行りだしたものですから、どんどん拡散するうちに変化してしまったのでしょう。

但し地声のハイトーンという概念がある以上、これはミックスボイスと分けて語られるべき発声法でしょう。より高度なテクニックを必要とする地声、スティールボイスの方が、「これこれ、俺の求めていたものは!」という方が多いかもしれませんね。おすすめです。

ミックスボイスの方法

男性のC5あたりをが限界音域の方を例に説明します。

元はC5だった限界音域をE5以上に広げます。すると以前のC5は実用音域に近くなります。すると意図的に力を抜けるようになるのです。その決結果なだらかに裏声(ファルセット)へ変化させられるようになります。簡単です!

地声(力んだ声)→裏声 にいきなり変化させるのでは無く、

地声(力んだ声)→地裏(力み半分声)→裏声(力が抜けた声) のように、地声と裏声の間に緩衝材が加わったイメージになります。

ミックスボイスを確実に行うなら頭式呼吸が必要です。何故ならミックスボイスでは喚声点が残るらしいからです。頭式呼吸なら喚声点は消せます。

KISS MUSICのスティールボイスの練習過程で、ミックスボイスは自動的にマスターできます。何故ならミックスボイスよりも地声でもっと高い音域を歌う方法だからです。

ミックスボイスを勘違いして習われている方が多いかも?

高い声の邦楽アーティストがミックスボイスで歌っている、という書き込みを見かけますが皆さんはそれを信じますか?けっこうミックスボイスに関する説明は誤情報が多すぎて、実のところ誰も分からなくなっているような気がします。その原因は基準を設けず、イメージで説明してしまっている方が多いからかもしれませんよ。下に基準を上げて説明しますので一度考えてみて下さい。

  • ポップスの男性邦楽アーティストの最高音はB4かC5ぐらいです。(世界基準から見るとC5は中高音です。それなのにわざわざ裏声を混ぜて出す?)
  • ヘビーメタルの男性洋楽アーティストの最高音はD5ぐらいからG5あたりまで。(高音~超高音なのに裏声をまぜないで地声のまま歌えている)
  • 多分ミックスボイスはポップスもヘビーメタルを分けずに、ミックスして説明されていると思われます。

何故か、「ミックスボイスを習っていたのですが…」と言ってKiss Musicへいらっしゃるのは男性です。そして不安そうに「これはミックスボイスですか?聴いて下さい」と歌って下さいます…。残念ながら全員が妙な?カッコよくない?裏声になっていらっしゃいました。そして私が、「もしかしてあなたの期待していたハイトーンの歌い方は地声なのでは?」とスティールボイスで歌ってみせると、「あ!そっちです!」と…。多分基準を設けず「ミックスボイス」という単語が流行ってしまった為、「指導する方と習う側で」、イメージにズレが生じているのではないでしょうか?ヘビーメタルは地声なのでスティールボイスです。

スティールボイスだろうがミックスボイスだろうが、こだわる必要はありませんよ。要は「歌を上手くなると言う成功体験」が重要なのでは?それにポップスやロックを歌いたいなら、ちゃんとやってきた人に習った方が良いと思うのですが…。

ミックスボイスからスティールボイスへ

      1. 実用音域を広げよう

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        換声点C5を実用音域を広げることでE5以上に上げてしまいます。共鳴ボイトレ法の3つの効果のうち最初のKey+5〜6に挑戦から始めましょう。心配いりません、基礎トレーニングでクリアできる前提条件を練習してきたからです。

      2. スティールボイスができればミックスボイスも

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        ミックスボイスだとC5あたりに換声点が残ってしまうようです。そして同じC5を地声で発声した時よりも必ず弱い発声となるのです。スティールボイスでC5からE5へ換声点を広げていく過程でミックスボイスが体感できます。最終的には以前のC5はG#4ぐらいの力みに感じられるかもしれません。それは以前のC5よりも力が抜けた発声が加わり、スムーズに裏声へ続くのでミックスボイスと言えるでしょう。そこでちょっと張れば現代的ミックスボイスになります。

      3. さらに頭式呼吸でスティールボイスへ

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        筋力で換声点の位置を上げた後、頭式呼吸で大量の空気が流れるルートを開発していきます。するとさらに力みが取れていきます。基礎トレーニングで既に高い声は出せる状態に作ってあるので、大量の空気が流れたら楽になりそうなのは想像できるでしょう!すると換声点はさらに上がっていくのです。最終的にG5まで上げることに成功したら、世界的にそれ以上高い声を要求する楽曲はめったにありません。換声点はメロディーの外へ消滅したことになります。コレこそがスティールボイスです。

腹式呼吸はオペラ!【やり方・練習・腹筋・横隔膜・歌い方】の危険性

発声方法の矛盾 目次

      1. プロ歌手がボイトレや腹式呼吸してる?
      2. ポップスとオペラ(ベルカント唱法)の違い
      3. 腹式呼吸はオペラ
      4. 鼻腔共鳴はオペラ
      5. 喉の開き方
      6. 喉を開く・絞まる・軟口蓋を上げる?
      7. ミックスボイスの定義が感覚でわかる
      8. ミックスボイスの方法と証明
      9. 声区、換声点、融合はポップスに無関係でしょう?
      10. ボイトレ何故なぜ Blog