共鳴トレーナーはレコーディングができるように!

普段私はスタッフになるべくレコーディングをさせるようにしています。それは間違いを犯す前提でさせているのです。何故かというと人間は間違って、注意されて覚えていく物だからです。経験が重要です。

みなさんにビフォーとアフターを同条件で聴いて頂くために、スタッフに音量のバランス補正の方法を教えました。KISS MUSICのビフォーアフターは本物ですから1年ぐらい前のファイルになります。どうして「本物ってこと」を強調しているのか?分かりますよね!

  • 作業させていると、私はあれ?「ビフォーがそこまで下手じゃない?これじゃービフォーアフターの差がなくて…?」って。「そんな訳はない!、ファイル間違えてるだろう!」と指摘します。
  • スタッフは「え?日付が…」。日付を確認したつもりだったようです。

3ヶ月前に一度チャレンジしたファイルの年号を見間違えていたのです。(最近のビフォーアフターは以前ほど厳しいルールではありません。生徒さんに楽しんで頂くための一つの目標です。)

人間は目で見たり脳で確認したつもりで、うっかりするんですよ。経験が薄いから。だけどプロの私達はもう一つの確認フィルターを持っています。自分の聴いている耳、感覚を信じます。経験が深いから。

殆ど音量バランスを取ったのにやり直し。これが外部のエンジニアさんに頼んだ仕事だったら、1時間分の無駄なギャランティーを支払うことになります。

それから正式ファイルを探してやり直させます。そして後は分かるだろうと、「終わったらファイルを書き出してDropboxにでも上げといて」と伝えると、「分かりました!」と自信満々な返答….。私の脳裏には「まさか間違えないよな?さっきシーケンス上にはビフォーファイルと、アフターファイル1と2,の合計3つのファイルがあったけど….。」まー、プロの現場じゃないから「間違えてくれた方が面白いなー」、で先に帰ります。

プロの現場は来なきゃ分からない

例えばプロのレコーディング現場で録音されたデータの受け渡しで失敗は許されません。もしあったら損害は取り返しの付かない場合が多いのです。

スタジオ当日に音楽プロデュサーの私がエンジニアさんに、「OKテイクと幾つかのテイクを書き出しておいて!」と指示したとします。それなのに書き出されたテイクが違っていたりすると、プロの耳なので直ぐに気づいてしまいます。「あれ、これ違うよ!」って。そして確実な仕事をできない方とは仕事にならいので…。

だから出張で地方のスタジオで仕事をする時は緊張します。自称プロのエンジニアさんだと怖いのです。やばいかな?って時は、わざわざ東京からエンジニアさんを連れてくこともありました。

仮に地元ではプロで通っていたとしても、メジャーの現場を知らない方をプロとは….、理由は最後に。

本日、ビフォーアフターの動画でも上げようかな

またビフォーアフターでも上げようかな?!と思って、スタッフに音量のバラツキを補正さたファイルをダウンロードして確認します。

ビフォーのテイクを聴いてみると妙です。「またけっこう上手?!」これはもしかすると、ま、さ、か、の、まさか…かなー?お見事、書き出したファイルが違っています。書き出した後にちゃんと書き出されているかまでは確認してあっても、書き出したファイルが正しいファイルであったかは確認していません。

「ほーら、見たことか!」自信満々に「やっておきまーす!」なんて、所詮アマチュアだよね、ム、フ、フ。もしこれがプロの現場だったら、損害はいくらでしょうか?

実は私だって素人だった!

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私だってプロの駆け出しの時は失敗の繰り返しでした。本当!何とか続けられたから良かっただけなのです。例えばスタジオでアレンジの仕事の途中、年下で女性のエンジニアさんに怒られたりして、プライドはズタズタでしたよ。

  • 「こんな素人とやってられないわー」とか….、20分以上、罵倒され続けたっけ。あの時は悔しくて泣きそうになったな。年下に言われちゃうんだから。

そんな思い出があるのです。それでも2回ぐらい間違えを繰り返したな。何とか3回は間違えないように頑張ったっけ、でも当時はPCの性能が低くてそれも原因だったかも。いやー機械のせいじゃなく、私の頭が悪いのが原因です。仕事仲間は、みんな外見はミュージシャンだけど、音楽やっていなかったら東大クラスの、頭の回転が速い奴ばっかりだったからね。

お陰様で2年後にはそのエンジニアさんと立場が逆転していました。そして後半は別のエンジニアさんを使っていたっけ。だけどその女性エンジニアさんには感謝しています。決してその人が嫌いだからじゃありません。別のエンジニアさんを使った理由は、彼女よりも良い音を再現してくれたからです。

プロの現場だから相手が失敗したら、それを言わなきゃいけないけど、感情的に言ってはダメなんです。と私は思うけど…。

相手を打ちのめす為じゃないですからね!もっと良い仕事をする為に指摘しなきゃいけないのです。

プロの現場で学ぶことが多すぎる

みんなプロの人間を勘違いしているかも?デビュー経験者がある方は自分のことをプロと言っても良いけど、本当は何年か続けられていないとダメなのです。何故ならプロのスタジオに世界に足を踏み入れて、初めて学ぶことが一杯あるからです。1年や2年じゃー身につかない。そして残念ながらそれはギターの教本や音楽理論みたいに、書店では売ってないんだよね!プロの現場に来れないと学べないことが一杯あって、それが重要なのです。

偉そうに聞こえるかもしれません、ごめんなさい。所詮私は成功できなかったプロですから。

プロとアマチュア(素人)の違い

  • プロは素人時代に間違いを一杯してるから、2度と同じ失敗は繰り返せない人。言い換えると「間違いの無い仕事ができる人」です。
  • 素人、アマチュアの人は、プロまでの途中経過の人。言い換えると「まだいっぱい確実に間違える人」です。

オペラを使ってポップスを指導できなかった

  • KISS MUSICはボイストレーニングを始めようとした時に、オペラの発声方法(一般ボイストレーニング)を使ってポップスを指導することはできませんでした。なぜなら個性をつぶすようなトレーニングは、ポップスを知っている人間なら絶対にできませんから。
  • ボイストレーナーさんは、「自分が指導しているものがオペラの発声方法だと気づかないで、ポップス志望者を指導しています」。アマチュアの方だから。

私は「共鳴トレーナー」を、ボイストレーニングのプロに育ってもらいたいと願っています。ちなみにスタッフの失敗談を書いてしまいましたが、彼らを心から信頼しているのです。普段は私よりも優秀なスタッフなのです。